一般社団法人 杭抜研究会

施工事例

 
施工会社 金城重機株式会社
工種 既存杭引抜工事(既製杭・節杭)
現場住所 沖縄県中城村地内
工法 オーガーケーシング工法
オールケーシング工法
引抜杭明細 既製杭
φ1100-1000+1000 掘削長17m 杭実長17m 16本
φ1300-1200+1200 掘削長8m 杭実長8m 1本
φ900-800+800 掘削長32.5m 杭実長32m 1本
φ800-700+700 掘削長21.5m 杭実長21m 1本
φ600-500+500 掘削長32.5m 杭実長32m 1本
φ500-400+400 掘削長21.5m 杭実長21m 1本
合計 21本
使用機械 (オーガーケーシング工法)
TK750FS 杭抜機 1台
7120G 杭引抜相判機 1台
AG8500 アースオーガー 1台
φ1500 杭引抜用ケーシング 1台
0.7m3 ニブラー用油圧ショベル 1台
0.3m3 油圧ショベル 1台

(オールケーシング工法)
RT200-AIII 全周掘削機 1台
BM800G 掘削相判機 1台
7120G 杭引抜用相判機 1台
φ1500ケーシング
競り矢、チゼル各種
0.7m3 ニブラー用油圧ショベル 1台
0.3m3 油圧ショベル 1台
埋め戻し材 発生土、栗石、表層2m程度路盤補修有
 

 本物件は金城重機ヤードを使用した杭工事の試験施工で打設した杭を撤去する工事です。最新の杭のために、施工実績としては珍しい大型既製杭の引抜工事となりました。当研究会の現場見学会及び工法協議会も開催しながら、複数の杭引抜工法による研究と実験を兼ねた施工となりました。
現場地層はGL-8〜9m程度までが平均N値15ほどの粘性土、GL-9m以深よりN値50以上の支持層島尻泥岩となっています。実験工事という現場性質上支持層への杭の貫入が約20m貫入している杭が一部ありました。
当初現場の施工方針としてはオールケーシング工法にてФ1500ケーシングで先行掘削、チゼルでの破砕・競り矢でのねじ切りを交互に繰り返しながら杭の撤去工事を施工する予定でしたが、進捗が悪く施工日数の遅れが目立つようになり、当研究会の現場見学会にて会員各社と効果的な工法についての協議を行い、オーガーケーシング工法での施工を併用することとしました。オーガーケーシング工法では平均2.5日〜3日程度で引き抜きでした。オールケーシング工法では掘削が平均4〜5日程度だったので杭に1本あたりの引抜が約2日ほど短縮された結果となりました。同じ条件での現場施工にて工法比較が可能となった為に、各工法の長所と短所が理解でき今後の施工に参考になった現場でした。


 
     
     
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