老朽化した橋の架け替え工事に関連する杭抜工事を施工しました。 台船上での施工を行うにあたり、杭抜機を台船に積み込まなければなりません。 護岸へのアンカーとスパットで台船と岸壁を固定して満潮に合わせ、台船と護岸との間に敷き鉄板を渡し自走による積込みを行いました。 また、安全に杭抜工事を施工をする為に、下記の通り陸上とは異なる注意が必要となりました。 ●他の船舶の航行時、波による台船の揺れに注意 ●橋の下を航行する場合、潮が引かないと橋の下を航行できない(待機し時間調整が必要) ●台船が揺れることでケーシングと杭が干渉し負荷がかかる為に、使用するケーシングサイズは通常よりも大きいサイズが効果的 ●船舶の航行上うまく配置できない場合が出る為に、補助クレーンは余裕を見た方が良い ●満潮時には引抜対象杭の杭頭が水中に入ってしまい目視確認できなくなる為に、継ぎ足しなどによる前段取が必要となる 台船上での作業に関しては、準備作業や段取りに費やす時間が、陸上よりも多くかかります。綿密な打ち合わせと、安全に施工できるような環境整備が必要です。